ポケットWi-Fiのレンタルサービスについては、個人のみならず、オフィスを設ける法人でも利用(契約)することが可能です。
ですが、ポケットWi-Fiのレンタルを契約したいけど、選び方が分からないといったことや、どこで契約するのがお得になるのか、このような疑問・不明点もあるでしょう。しかし、その前にそもそも「ポケットWi-Fiとは?」「法人がレンタルするメリットは?」などの疑問のほうが先に浮かんでくるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ポケットWi-Fiについて、そして法人がレンタルするメリット・デメリットについて解説していきます。
新設するオフィスがあるなら、新しい事業を始めるならぜひ、最後までチェックしてみてください。
ポケット型WiFiの提供先
まず、ポケットWi-Fiについて解説します。ポケットWi-Fiは、WiMAX、ソフトバンク、ドコモ、楽天モバイルなど、多くの種類があり、国内でこれらの会社がサービスを提供しています。それぞれのサービスには契約窓口もありますが、スマホ販売店や家電量販店」「インターネットが主流になっています。
法人向けWi-Fiについて
企業や団体向けに提供されるWi-Fiサービスのことです。インターネットはビジネスにおいて欠かせないツールになっています。そのため、インターネット環境を整えることは個人よりもはるかに法人にとって必要不可欠な手段です。
これまでインターネットを利用するために、有線LANケーブルを使用した有線接続にて環境を整備していましたが、現在の主流は無線接続(無線LAN)です。
法人契約によって導入することにより、ケーブルが必要ない環境下ではさまざまなメリットが生まれています。
法人向けポケットWi-Fiのメリット
家庭向けにもポケットWi-Fiは提供されています。なによりポイントになるのは法人向けであるため、セキュリティが強固で安全でなければなりません。
企業では多くの個人情報を取り扱っていますし、そのなかには機密情報も含まれています。家庭用では情報流出のリスクも少なからずありますが、法人向けのWi-Fi(ポケットWi-Fi)であれば、強固なセキュリティシステムにより、情報流出のリスクをグッと抑えられます。
接続台数
また、家庭用Wi-Fiと異なる特徴として、ポケットWi-Fiではなく、通常のWi-Fiは、同時接続可能な台数がグッと増えます。それこそ、大企業から中小企業まで、50人以上が同時にインターネットに接続したとしてもパンクすることなく安定して稼働することができるほどです。
法人向けWi-Fiの種類について
法人向けに提供される種類は、ポケットWi-Fiのみではありません。主に、工事不要のホームルーターと、持ち運びができるポケットWi-Fiに分けられます。
では、それぞれの内容や特徴について御紹介しておきましょう。
- 固定回線とWi-Fiルーター
- 据え置き型Wi-Fi
- ポケットWi-Fi
- Wi-Fiスポットサービス
1番に浮かぶのは、固定回線とWi-Fiルーターになるでしょう。オフィスで本格的にWi-Fi環境を整えるためにはド定番となる種類です。
固定回線を契約してから、Wi-Fiルーターを接続して環境を整えます。固定回線とWi-Fiルーターのタッグなら、通信速度や安定性に優れています。接続する台数の制限もありませんから大企業にもおすすめです。
ちなみに、法人では拠点同士で通信するので、VPNルーターが導入されていることが多いです。そのため、新規でルーターを導入する必要がないので、導入するならば無線LANアクセスポイント機能のみになります。
また、据え置き型Wi-Fiも、中小企業をはじめ、新規参入したばかりの法人向けになるでしょう。こちらは、電源を入れるだけでインターネットに接続できるWi-Fiルーターになります。固定回線よりも工事費がかからず、すぐにWi-Fi環境を整備できます。ただ、注意すべきは同時に接続できる台数に制限があったり、通信速度に限界がある点です。
そして、今回御紹介しているポケットWi-Fi ですが、ポケットと名がつくように持ち運びができる無線ルーターになります。ポケットサイズですから、オフィス以外で気軽に使えるのがメリットです。
たとえば、外回りの合間にも使用できます。低コストですし、短期間のレンタルも可能な場合も多く、必要な時にだけ利用することもできます。
ただ、注意すべきは通信速度が遅いことや、電波が届きにくいスポットがあったり、データ容量も限られる点です。
そのほか、街の到るところにはWi-Fiスポットが開放されており、その多くは無料です。コンビニ、カフェなどでも利用できますが、こちらはレンタルができないために省かせていただきます。
では、ポケットWi-Fiを法人がレンタルするメリットについて深く掘り下げてみましょう。
オフィスのレイアウト変更などがしやすい
有線LANの場合、配線が必ず必要になるため、オフィスのレイアウトを変えるためには手間がかかります。
ほかにも、オフィスを移転する際にも手間でしょう。
一方、ポケットWi-Fiなどは無線通信ですから、配線接続は必要ありません。ケーブルが必要ないので、気分を変えるためにオフィスのレイアウトを変える際もスムーズに図面作成ができます。
オフィスを拡張したい場合も、Wi-Fiルーターの設置だけです。据え置き型やポケットWi-Fiであれば、それらを持っていくだけで別の場所でも手軽にインターネットをバンバン使えます。
ゲストネットワークの導入を検討できる
法人向けWi-Fiでは、ゲストネットワークを導入できることも考えなければなりません。なお、ゲストネットワークは、社員以外の来客向けのネットワークで、こちらを分けることにより、社内ネットワークと来客用ネットワークで異なる情報開示がしやすくなります。
有線環境よりもハードルが低く、比較的簡単に導入できます。ゲストと社員とは別のネットワークにしておけば、社内の情報が漏れる心配もなく、社内ネットワークへ不正アクセスすることについてもセキュリティ性を強化しているため、防ぐことができます。利便性に安心安全性が向上できる点もメリットでしょう。
フリーアドレス制度に対応
フリーアドレス制度については、社員が固定席を持たずに自由に席を選んで仕事ができる制度になり、近年増えているオフィスのレイアウトです。
フリーアドレス制度の導入であれば、社員のコミュニケーション活性化も期待大です。
どうしても有線ではPCを自由に移動させることが難しいでしょう。ポケットWi-Fiをはじめ、無線通信なら複数のアクセスポイントを設置することでオフィス内であれば、どこでもインターネットを使えます。
フリーアドレスに対応できれば、社員の自由な働き方にも結びつくでしょう。
導入のハードルが低い
有線は工事が必要不可欠で、端末を1つずつケーブルでつなぐ手間暇がかかります。法人向けWi-Fiレンタルのうち、固定回線とWi-Fiルーターの組み合わせが手間のかかる方法になります。
しかし、先に伝えたように既にVPNルーターがあるのならアクセスポイント機能のみの追加すれば、迅速にWi-Fiを導入できます。
また、ポケットWi-Fiも機器が手元に届くまでが早いので、すぐに利用できます。契約したい場合、最短当日から使える可能性もあります。
コスト面でもレンタル会社によりますが、多くは初期費用が抑えられる内容です。
大規模な工事を行わなくて導入できるので、これを機会に検討してみてはいかがでしょう。
法人がポケットWi-Fiを導入するデメリットについて
法人向けにWi-Fi導入やポケットWi-Fiをレンタルするメリットについて御紹介しましたが、一方で、セキュリティリスクが高まるデメリットもあります。
ポケットWi-Fiを含めてWi-Fiを利用することで、有線環境よりもセキュリティリスクが若干ですが、高まる可能性があります。どうしても、Wi-Fiの電波が届くエリア内ならどこからでも接続することができるので、悪質な場合は、社外から不正使用されてしまう可能性もゼロではありません。
ポケットWi-Fiをはじめ、Wi-Fiを導入する際には、リスクを軽減するための対策を講じてみたり、サービスを提供する会社にて、どのような対策法を提供しているかを確認してから契約を交わすようにしましょう。
法人向けWi-Fiは、家庭用と比べるとセキュリティは強化されていることは事実です。自分たちでできる対策法としてはいくつかあるので、こちらで御紹介しておきます。
たとえば、強固なパスワードの設定をしておきます。これだけで、情報流出が防げるでしょう。また、人的ミスによる情報漏洩というのもゼロではないので、契約する前に、社員教育を実施することもポイントになるでしょう。
セキュリティ面だけでなく、デメリットとして通信が安定しない可能性もかんがえなければなりません。
有線LANと比べて通信が安定しないポケットWi-Fiや置型タイプは、アクセスポイントの設置場所をしっかり確認しておきましょう。
障害物によって電波干渉があり、通信が安定しにくいオフィスの間取りもあります。
Wi-Fiを導入する際には、通信が安定する環境を整えるために、図面作成から本格的に依頼しておくと安心です。アクセスポイントが電波遮断されていないか、端末がアクセスポイントから離れすぎていないか、プロだからすぐに把握ができ、修整ができます。
いかがだったでしょうか。ポケットサイズや無線通信といった魅力をはじめ、費用も抑えることができるレンタルサービス、この機会に検討してみてください。その際はデメリットをまずは、解決させることを意識しましょう。